My Turn
□Non-Communications
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Non-Communications
（1）コタロー<1P〜4P>
（2）ピアニッシモ<5p〜8P>
（3）スマッシュ<9P〜12P>
（4）アユミ<13P〜16P>
（5）アキラ<17P〜20P>
†（4）アユミ †
彼女はいつでも笑顔を振り撒き、明るい声で友人たちに声をかける。悲しいことがあれば素直に涙を流し、嬉しいことがあれば見ている人を幸せにしてしまうくらいの満面の笑みを見せる。
すらっとした細くて長い足、少し大きな形の良い尻、キュッと引き締まったウエストに豊満な胸。耳に小さな赤いピアスを付け、腰まである艶の光る美しい髪をなびかせる。
その魅力的な体にフィットした学校の制服らしき衣服を身につけている彼女は、短いプリーツスカートから艶めかしい太腿を出すことに何の抵抗もないようだ。
大きな瞳には輝く星たちが散らばり、小さな唇と丸い頬はいつでもほんのり赤く、前髪はサラリと片目を隠し、数本の髪の毛だけが頭上高くに跳ねている。
彼女の物語は彼女の日々の生活を綴ったもので、登場人物たちも皆個性的でユニークだった。
歌手としてデビューするべく努力する毎日。
クセのある先生のせいでトラブルに巻き込まれたり、帽子の似合う素敵な男性に出会ったり、美男美女の集まる学校の友人たちと交わす会話を楽しんだり、美人の母親ののんびりさにみんなそろってズッコケたり、はたまた夜だけ活動する秘密の仕事で出会う様々なライバルたちとの攻防。
決め台詞は、
「マジックソングで決まりね！」
少年はテレビの前で膝を折って正座をし、画面に向かって声を張り上げた。
彼女が指差す先の真正面に少年がいたが、その顔はだらしなく口を開けて目尻を垂らし、恍惚に似た笑みを浮かべていた。
画面の中で自由に動き回る彼女の一部始終を逃さず見ようと、少年は身を乗り出していた。