Dove e non mascherato io?

□✝Side:Eroina✝
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たしかあれは私の中にあったいろいろなものが限界を超えそうな時だったと思う。
あの頃の私は部屋に閉じこもって、ーーーに酷く怯えていた。

そんな時の彼の言葉は私に強く響いた。


「怯える必要はない。…それでもお前が何かを恐るなら、オレがお前を守る。
だから、目をそらさないでくれ…
消えたいだなんて、言わないでくれ……」


そう言ったジョットは私の手を掴んで震えていた。
この時。
私の、誰かのために悲しむことが、泣くことができる彼をとても愛おしく思った…。

あの日からだったと思う。
私が彼を一人の男性として見るようになったのは。
最初はきっとそれが恋情だなんて気づいてなかったのだろうけど。




気づいた気持ちは今も変わらない。
叶わない想いかもしれないけれどーーー







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