Dove e non mascherato io?
□✝Side:Eroina✝
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最初はただの幼馴染。腐れ縁。
そんな認識だったように思う。
物心のついたころから側にいて、そのことを当たり前に感じるのに時間はかからなかった。
私とジョットと、もう一人の幼馴染、G。
私たち三人はずっと一緒できょうだいのように育った。
特にみなしごだった私はジョットの両親に育てられた。
お互いが何よりも特別だったし、大切だった。
だからだったのだろうか。
一度だけ、彼らにひどい疎外感を感じたことがある。
別に隠し事をされたとか、そういうことじゃない。
一緒だったのにどこかでなんとなく理解していた何かをはっきりと認識した、という感じ。
簡単に言ってしまえば、それは私の出自のことだった。
私がイタリアと東洋の国、日本のハーフだと聞いた時。
何かが変わったわけでもないが、幼かった私には二人と違う。
そのことがひどく怖くて、疎外感に苛まれてしまった。
きっと、私のがみなしごだということもこの時は孤独に感じていたのかもしれない。
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