Dove e non mascherato io?
□✝Side:Eroina✝
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「……ん…。よかった。アリサが目覚めてくれて」
その後に彼は私の額へと唇を寄せて口付けた。
…期待しそうになってしまう。
彼にそんな想いがないことは知っているけど。
まるであの頃みたいにされてしまうと、彼も私を好きなんじゃないのかと期待してしまう。
そんなこと、あるはすがないのにーー。
私は赤いなったであろう顔を隠すようにしてジョットから顔を背けた。
心臓は早鐘のように波打っている。
触れていないはずなのに、彼に心臓の音が聞こえてしまいそう。
彼に伝わってしまわないように。
自分の心音を収める。
けど、まるで自分の心音じゃないみたいに、私の心臓は彼が側にいるだけで大きくなっていく。
「アリサ?」
心配そうな声色の彼の手が、私の肩に触れる。
また、心音は高鳴る。
いつからだったか。
ずっと一緒だった彼を、幼馴染だった彼を、一人の男性として慕うようになったのは。
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