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□星に願いを
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「あっ! ねぇ!今の見た?見た?!」
興奮を抑え切れなかった渚の声が辺りに響き、
遙と真琴の二人揃ってきょとんとした顔で
渚の事を見た。

「僕は見ましたよ! 渚君! 流れ星でしょ!」
「そう! 怜ちゃんは見れたんだね!
ハルちゃんとまこちゃんは?」
キラキラとした目を向けられたが、残念ながら
二人でしゃべっていた為、遙も真琴も見てはいなかった。
「俺達はちょうど喋ってて気がつかなっかたよ・・ ね、ハル」
「ああ」
「えー そうなの? 勿体無い! 
・・でも大丈夫!僕が二人の分も願っておいたからね!」

満面の笑みを向ける渚に、遙と真琴は顔を見合わせる。
「・・・・・?」
「だって、願い事は一緒でしょ?
来年はこのチームで優勝!って!!」
明るい渚の笑顔と声に、遙と真琴も自然につられて笑顔が零れた。
「あっ! 僕も同じ願い事をしましたからね! 皆さん!!」
怜の得意げな声に、真琴は更に笑みが深くなる。
「へー 渚と怜の二人が同じ願い事をしてくれたのなら、
来年が楽しみだな・・ 練習にも力を入れないとだね」
「・・・そうだな」
返事を返した遙の顔を真琴は覗き込むと、
その顔は真琴の大好きな穏やかな顔をして笑っていた。

「早く 来年にならないかなー」
「渚君 1年なんて直ぐにきちゃいますよ!
その為にも効果的にこの1年は練習をこなさなくては!」
「・・そっか! 1年なんて直ぐだよね!!」
「そうだな がんばろうな」

4人で顔を見合わせて、来年に向けて笑いあって誓った。

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