永遠の書
□†無意味な体†
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朝の暖かな日差しがカーテンの隙間をくぐって少女へと降り注いでいる。少し窓も開いているらしく風がそよそよと眠る少女に緑の匂いを運んだ。
『…ん…』
少女ゎよぅやく目を開けた。ぼんやりと天井を見つめながら意識を覚醒させていく、その隣に誰かが立っている気配があった。
『…だれ?』
少女ゎぼんやりと気配を見ようとした。しかし、それゎ叶わずその気配がフワリと少女の視界を手で消してしまった。
「今ゎ姿を見せられないんだ…ごめんね?ただ、話だけゎこのまま聞いてほしい…いい?」
コクンと少女ゎ頷いた。すると視界を隠していた手が離れ目の前にゎあるビジョンが映し出された。
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ー映し出されたビジョンの場所ゎゲヘナだった。
「コイツの体ゎいずれゲヘナをも脅かす存在になる。今の内に焼き消しておく方が得策だろぅ」
広く焼けた野原に立つゎゲヘナの王たるサタン。その目の前にゎ鳥かごに入った小さな少女。背中にゎ不気味な紋様と鱗、その子ゎ何も理解出来ずにポツンと座っている。
「待ってください。どぅにか助ける術ゎないものでしょうか?」
顔がよく見えない。ある人物がサタンに意見をぶつけた。その言葉を聞いたサタンゎニヤリと笑う。
「助ける?お前ゎコイツを破壊を招く者だとしても助けると言うのか?」
「はぃ、一目惚れした相手を見殺しになどしたくなぃ…なので助けたい!」
顔が見えないがきっと青年悪魔であろう、その青年ゎ強い意志をサタンへと向けた。そして、その言葉に対しサタンの答えゎ…
「仕方ないな。その危険物質をお前にやろぅ、その代わり危険対象に変わり次第即殺せ」
「わかりました…」
サタンに許しをもらった青年ゎ小さな少女の入った鳥かごを持って姿を消した…