【 痛ミ分ケノ声 】
□人形。
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ワタシはいつもワタシではない
誰かの代わりとして生きる
アナタの人形。
今まで色んな人に出会った。
みんなワタシを誰かの代わりで側においてくれる。
「あの人が恋しいから」「あの人が居ないから」「一人じゃ嫌だから」
みんな『あの人』の代わりとしてワタシを見る。
誰もワタシ自信を求めようとはしない
ワタシだけを見ようとはしてくれない
ワタシの存在。
それだけしか見てなくて
中を見ずに、外だけを見る。
ねぇ、そんなワタシ。
人形なワタシ。
いつか捨てられるんでしょ?
「あの人」以上に愛せる人が出来たら、「あの人」が戻ってきたら
ワタシのことなんか見てもくれないんでしょ?
そんなワタシなら・・・・イラナイ。
人形は、自分の腕を切るだけ
人形は白い綿を出すだけ
人形はゴミ箱に、捨てられるだけ・・・・・