長編無双小説
□夢の政 序章 現の夢
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「そうか・・・ワシの為にこれを持ってきてくれたのだな、すまない」
「これで殿の悩みが晴れれば嬉しい事この上ないですから」
政宗は風呂敷を胸に抱き、早速使ってみたいという高揚感でいっぱいだった。
現実は無理でも夢の中で女子になって幸村と結ばれて・・・子を産んでみたい
その晩
政宗は寝床の側にその香に火を点けた。
眠くなるような仄かに甘い匂いが部屋全体を包んだ。
「現夢香よ、ワシを夢の中で女子にしてくれ・・・」
と心から願いつつ布団に入り、目蓋を閉じる・・・
急に眠気が襲い、政宗は瞬く間に夢の中に入っていった・・・・・・