旧真田邸書庫

□Love×2シュガ→(幸政)
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やっと長期の休みがとれた。
折角だから、奥州の政宗に逢いに行こうか。
幸村は馬にまたがり、旅立つ準備をしている時、同じ休みをとったくのいちがやってきた。

「幸村様はいつも休みをとると必ずあのちっこいのに逢いに行くよね。あの子の何処がいいの?」

くのいちの問い掛けに

「そりゃあ、政宗殿の全てが」

くのいちは開いた口が塞がらない。
馬の腹を蹴り、颯爽と走って行く幸村。
人は恋をすると変わると言うが。

「て言うか、幸村様変わり過ぎ〜」

くのいちは幸村の豹変ぶりにあっけらかんとしていた。








その頃、青葉城では
政宗は大名の執務を嫌々やっていた。
小十郎の監視付きで。
すると、家臣の一人鬼庭綱元が部屋に入ってきた。

「政宗様宛に手紙が来ましたよ」

政宗は綱元の声で一旦作業を止めた。

「ワシ宛?」

綱元は手紙を政宗に渡した。
政宗はすかさず手紙を開く。
政宗の表情が一変した。
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