真田邸書庫

□小姓幸村のご奉仕(幸政)
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大坂城に招待されて単身やってきた政宗。
長い廊下の奥の城主の間へ歩いていると、政宗の目の前に長身の青年が歩いていた。
髪は黒く、肩よりやや短くて外ハネ。眉はキリリと太く、誠実そうな眼差し。

「秀吉の部下にあんな奴がいるとはな・・・」

政宗は一瞬心奪われていた。

惚けている政宗と目が合うと、その青年はニコリと微笑んだ。

「お早ようございます」

政宗は顔が赤くなり、その青年を横切った。

「メチャクチャ気になる・・・」

赤面している顔を隠す政宗。あの黒髪の青年が脳裏に色濃く残ってしまった。
政宗は足早に秀吉がいる間へ向かった。


天守閣に羽柴秀吉が政宗を待ち焦がれていた。政宗本人は同じ身長が低い秀吉の事は気に食わないらしい。

「よう来たな、政宗殿」

態度もメチャクチャデカイので内心腸が煮え繰り返っていた。しかし、小十郎の案で秀吉に就いた方がいいと言われて仕方がなかった。

「こりゃまた派手な城を作ったものだな」

「わしの性格よーく現してるだろ?」

そりゃ見栄っぱりなとこはよく現してる

秀吉と政宗が話している途中に秀吉の配下の一人が秀吉を読んだ。

「秀吉様、失礼します」
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