よろず部屋(テニプリなど

□ピアス(頂きもの
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「駄目ッスよ・・・・あんたが、最後まで許してくれないから・・・」

チュポン・・・・甘美な音色を響かせ、口内に含まれ続けていた赤味の突起が外気に触れた。
濡れるその実は、透明な唾液に包まれ殊更・・・欲情的である。
下方へと降りる慣れた指先は、軽く布地を押し上げる先端にも起用に悦楽を与え、日頃は大人しく
静まった生殖器に雫を滲ませた。
剥ぎ取られた上肢の衣服と違い、まだ身に付けることを許された群青色のレギュラージャージは、
リョーマの手淫を、少なからずも受け入れてしまっていたのだ。
むずがる幼児を慰めるよう、リョーマは優しく拡がるシミに、何度も何度も口付けを行う。
勿論・・・手塚が、快感に咽び泣き、迸る身体は羞恥に神経が焼けきれる・・・・・そんな
容易な想像を感知する、愛撫であった。


「此処で・・・・・俺の欲望を・・・・受け入れてくれるなら・・・」

リョーマは、興奮に彩られる吐息に乗って、狭間の奥地に隠された、頑なに拒絶する・・・
選ばれた優秀な選手のみ許された群青の布地ごと、乱暴な所作で押し上げた。
まだ誰の目も触れぬ、股間の恥部が、そんな行為にすら敏感に反応してはヒクヒクと収縮を繰り返す。

悦楽か恐怖か・・・・判らぬが、危険な兆候であるには間違いない。


手塚は情けなさに、潤む涙に耐えるので精一杯であった。
不用意に、口腔を開けば・・・・只、愉悦の嬌声を漏らすのみ。
それでは、リョーマを狂喜乱舞させ・・・・
下手すれば、そのまま張り詰めた劣情は破裂して、暴走する恐れがあった。



冷静に・・・・呼吸を整え、言い聞かせる。


「ダメ・・だ、準備―――をしてな・・い」

野生の獣の本能を色濃く残す肉食獣から・・・・逃げ切る自身は可能性は有るのだろうか??
自問自答の、シチュエーションを何度繰り返したことか・・・だが、さねばならない。
無理にでも納得させねば、この身は、バラバラに破壊され砕け散ってしまうであろう。


「ふ〜ん・・・・そう・・・ねぇ、だったらせめて――――――」
再び弄られ甚振られる、赤い肉芽に指が掛けられた。
「ここに、俺のモノだって・・・証拠に、『ピアス』をさせて・・・」
爛々と光る二つ漆黒の瞳は、既に凶器と言えて・・・・・


『『『『『イッッッッッ、やぁだ!!!!!!!!!!』』』』』

細まる瞳は、何処までも暗黒に澄んでいて、冗談や虚偽は微塵も含まれていないことは、痛いほど感じ
取れる。


「部長が、『俺のモノ』になるって・・・・言ったじゃないスッか・・」
「それは・・・・・・お前が、無理やり・・・・」
確かに、それに酷似した密約はあったが、手塚はまだ、完全に受け入れ承諾した訳ではない。

「それでも・・・あんたは、受け入れた・・・・」

泣き叫び、拒絶する手塚は、日中では考えられない醜態を晒し――――――――――――


「だから、こうして!!!」

ジリジリと追い詰めて逃げ惑う手塚の退路を断つことを、殊の外、リョーマは気に入っている。

「でも、部長は隙があったら逃げる気だろ??」

リョーマは、全てを見透かして・・・・掌で転ばせる。

「俺のモノだって証拠・・・・いや、保険かな??だから、させてよ・・前に、耳は嫌だって言ってた
じゃないッスか??ここなら・・・・」
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