よろず部屋(テニプリなど

□目覚め
2ページ/2ページ

目覚め







ガタガタ、喧しく音を弾き立てて・・・そう広くは無い室内に数人の男達が入ってきた。

「あっれぇ〜、僕ちゃん、起きちゃたの??結構早いじゃん!!」

「やっぱ、写真以上に可愛いよな〜」

「でも、男なんだよな〜、それが、ちと残念!!」

「いいだろ〜、男も女もそう変らねーよ。」

「ああ、穴が開いてゃあ、ま、い〜か」

勝手な言い草を吐きながら、手塚はグルッと取り囲まれ、湿つく薄汚れた数種の手に襲われる。
勿論、当事者である、手塚の了承はなどなくだ。




「い、いやぁだ!!!!!!!!!!!くるなぁ!!!!!!!」




脅える躰が、男達の元から逃げを打つ。
だが、どれ程逃げたとしても・・・・丸く取り囲まれた現状では逃げ場など皆無・・・



両側から左右に取り押さえられ、別の男からは粘つく厭らしい指で少年特有の柔肌に咲き誇る
紅い肉芽に、掠めるように触れ弾かれた。

「ひゃあッ、いや!!」

再び、幼い手塚のふっくらとした頬に涙が伝う。

ただ、弄ぶのみに触れられる愛撫に、不快感で鳥肌が全身を覆う。

それでも・・・・男達は、粟立ったざらつく肌さえも楽しいのか這い回らせては
敏感な部位を、念入りに弄りだした。


不意に・・・恥ずかしさで頭を下方に静めた手塚の顎を掴み上方で固定された。
嫌でも、視界に飛び込んで来たのは・・・・・


「この写真みなよ。手塚国光君・・・この写真で俺達気に入って、君と遊びに来たんだよ・・」

今月号の『月刊プロテニス』の特集号。
小学生チャンピオン・・・手塚国光のインタビュー記事が掲載されている雑誌を手塚の顔面に
押し付け、細かく説明を始めた。


「俺達全員さぁ、これで君に一目惚れしたんだ。応えてくれるよね・・・・・手塚国光君」
顔を、にやつかせながら全員頷き各々勝手に頷き合っている。



凛とした高貴な雰囲気、性欲を掻き立てる艶やかな線の細い美しさ・・・・・
この美しきものを、欲望いう名の性地獄に叩き貶める。
さぞや・・・・才能ある真っ直ぐなこの少年は汚しがいがあるであろう。





手塚の存在に引き付けられ、魅入られた大人達が抱いた邪な感情。
だが・・・・手塚を見知るもので有れば・・・・納得する事柄であった。




「大人しくゆうことを聞いたら、直ぐ返してあげるよ・・・」

優しげな声音を吐きながら、縮こまる幼い手塚の雄に指で擦る。

「ほっ・・ほん・・・と、??」

まだ、悦を掬い上げるほど成長していない手塚にとって・・・・男達の、撫で擦る愛撫すら
嘔吐の対象になる気持ちの悪い動作。
益々湧き出る涙に、真っ赤に腫れた顔が痛々しい。

「ああ、本当だよ。ただ、ほんの少し、俺達と遊んでくれたらでいいだけ・・・」


手塚の・・細い項がコクンッと垂れ・・・これからの大人たちの行為に承諾の意を現す。
従順なその態度は、バラバラに壊されて捨てられる前の人形を連想させる。


ヤニ臭い息とともに、首筋に男の肉厚な舌が這い回り、また違う男からは軽く脇腹がなぞられ
そして、下方へと降りていった。


だがその時・・・・・半ズホンの後ろポケットから、突然高音の電子音が鳴り響く。
小さな小さな救命線は、辛うじて獣達に取上げられていなかったのだ。

手塚は咄嗟に、携帯電話に助けを求めた。

喰われる事を半ば諦めた獲物に油断して、男達の反応が遅れたのだ。

送信者は・・・・最愛の人。
母親からであった。


「おかあさん!!!、たす―――」

手塚の手中に納められたまま、いち早く反応した男の一人が情け容赦なく携帯諸共
手塚を床に叩きつけて、手を踏みつける。

プチッ――非情にも切られた停止音。

母に、今現在の非常事態が伝わった可能性は低い。
多分、只の不快な奇怪音であったであろう。


手塚の、ラケットを自在に操る天才的左手が・・・、ぐしゃりと嫌な音を立て踏み潰される。

「けっ・・クソガキ!!今度なめたまねすると、犯り殺すぞ!!」

狂気にに血走った数々の瞳達が、確実に実行される事を物語る。
もう・・・悲鳴さえ発せられない。
手塚は男達の従順なSEXドールへと堕ちて行くのであった。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ