鋼の錬金術師小説♪

□暁の光
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 雨の日は無能になる。
 そんな可愛い大佐を見つめつづけて数年。
 彼はいつも難しい顔をしている。
 それは絶対に――「雨の日」だけだった。

「大佐?」
「……なんだ?」
 雨の日に大佐がこちらを見る瞳は何処か虚ろだ。
 無敵な大佐が無害になる日、少しだけとても俺は嬉しくなる。
 大佐が……無能さんになる日は。
 

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