デスノート小説
□紅の痛み
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「……あなたが奈南川さんですか?」
「……三堂というのは貴方か?」
初めて会ったとき、なんて弱弱しい奴だ、と思った。
しかし弱い中にあるのは、強い意志の眼差し。
眼鏡の奥にあるのは強き獣。
惹かれた、そして自分の弱い所を暴かれた。と思った。
次の瞬間言われた言葉で。
「泣きそうな顔をしてますね」
「私がか?」
「ええ……とても悲しい瞳」
何か言われた瞬間とても腹が立った。
そう殺してやりたい、と思った。
デスノートに名前を書き、殺すのは最期はこいつ。
絶対にこいつだ、と私は思う。
愛しい故に憎い、こいつの名前を書きたい。