ブリーチガンダム、ディーグレ部屋

□風の中で
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風の中で歌が聞こえた、だからあの時わしは振り向いた。


「夜一さん!」
「なんじゃ?」
「お前、何と言われているか知っているか?」
「はあ?」
「猫馬鹿じゃ」
 夜一さん、といわれて抱き上げられるのはわしは好きじゃ、それから浦原の膝で甘えるのも。
「夜一さんは気持ちいいですねえ」
「何がじゃ?」
「毛並み」
 わしを抱いてあれが笑う、わしはの、あれを好きじゃ。
 そう好きじゃ、あの時から。
 紅姫を持ち、戦うあいつを見たときから。
 わしは好きじゃ、こやつが。

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