ブリーチガンダム、ディーグレ部屋
□風の中で
1ページ/1ページ
風の中で歌が聞こえた、だからあの時わしは振り向いた。
「夜一さん!」
「なんじゃ?」
「お前、何と言われているか知っているか?」
「はあ?」
「猫馬鹿じゃ」
夜一さん、といわれて抱き上げられるのはわしは好きじゃ、それから浦原の膝で甘えるのも。
「夜一さんは気持ちいいですねえ」
「何がじゃ?」
「毛並み」
わしを抱いてあれが笑う、わしはの、あれを好きじゃ。
そう好きじゃ、あの時から。
紅姫を持ち、戦うあいつを見たときから。
わしは好きじゃ、こやつが。