オリジナル18禁部屋(BL多し)

□銀の悪魔にアイを告げて
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「また振られた〜」
 隣で穏やかに微笑む女性を見て、銀髪の青年が恨めしげに彼女を見る。
「はあ」
「何人目?」
「さあ?」
「……や〜いふられ男」
 にやにやと女性が笑う。長い黒髪をさらりと彼女はかきあげ、そしてゆるやかな袖に覆われた手をあげて、そして口に当てる。
「情けないのう」
「どうせふられてばかりですぅ」
「拗ねるなよ、銀の悪魔」
「悪魔っていわれても本人これですから……」
 情けない顔をする青年、青い瞳が悲しみに揺れている。
 憂いを帯びたをれを見たら、誘われているのかもしれない、と好き者なら考えそうな色気のある表情。
 いじいじと青年は膝を抱え、そして床に座り込み、首をたらす。
「どうせ……どうせ僕なんて」
「大丈夫じゃ、お前顔だけはよいから、その顔で男をつれ!」
 ぽんぽんと女性が慰めるように肩を叩く。
「どうせどうせどうせ」
「拗ねるな」
「シャノアール」
「大丈夫じゃ、顔だけはよいからのう」
「シャノアールが苛める」
 うわ〜んと盛大に青年が泣き始める。黒いローブに身を包んだ青年魔法使いにあるまじき醜態。
 シャノアールはいらいらしたように髪をぐしゃぐしゃにして、そして青年に怒鳴りつけた。
「お主馬鹿か? ノーマルばかり狙っても捕まるわけなかろう」

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