オリジナル18禁部屋(BL多し)

□幻想時間
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メイド――取り扱いあり。変な看板を見つけた。と僕は思った。
 メイドさん取り扱いあり、いやぁ、変だよね? うん。
 そしてメイドさん、を取り扱う店の店長はもっと変な人だった。と思い知ったのはその店の扉を開けたときからだったよ。うん。


「いらっしゃいませ」
「……メイドさん?」
「メイドで御座います」
 いやぁ、僕は女の子は好きだよ、巫女さんルックコスプレの喫茶店とかいったことあるから。
 いやぁ、好きなんだけど、メイドさん専門喫茶店とかもいったことあるし。
 でもさぁ、普通ね。マジックアイテム専門の店でこんなことあるかい?
 だってメイドさんだよ、メイドさん……そして奥のカウンターで座っているのは、優しい蒼の瞳をした銀髪の美青年。
 一応光の魔術師、の呼び名もとったことある神官さん。
 いや神官さんは妻帯を禁じられているから【あっち】の道の人も多いって聞くけど。
 彼は……彼は【どっちもあり】の究極の変態、両刀使いの人だったんだ。
 何で知っているかって? 知り合いの情報屋から聞いたからさ。
 僕、ユーリ・アカシャ……年令十六歳、こんな馬鹿な店にやってくるのは一応の理由があったからだった。
「いらっしゃいませ」
 メイドさんが長い黒髪が、さらさらと少し僕があけた扉から入ってきている。
 変態魔術師、シルヴィンに僕と彼が出会った瞬間、そして彼の究極の趣味【メイドさん】である。空(うつほ)さんと出会ったこれが始まりだった。
 
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