よろず部屋(テニプリなど

□秘め事はお静かに
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 頂きもの(作者 皐月かなめさん
「あっ・・・・・はっ・・や・め」
テニス部部室で、部長の手塚国光の甘い声が密やかに響いていた。
薄暗くなった夕刻の時間・・・友人兼、部活仲間兼、ライバル・・・・そして、恋人である
不二周助の指先によって、淫らな悪戯が行われていたのだ。


手塚の性分的に、誰も居ないお互いの自宅で有ったとしても、恥しさの余り必死に唇を噛みしげ物音や声を上げぬよう
最善の努力をしていたが・・・・不二といえば、手塚の心中などお構い無しに隙さえあれば、恥しい悪戯を場所も時間も
お構い無しに仕掛けていた。







「いっ・・・いや、だって―――言って・・るだろ」
立った姿勢のまま、正面から撓(しな)る肢体に抱きついて、手塚の背中を硬いロッカーの扉に押し付けていた。
小柄な・・・・どちらかといえば、ひ弱な感のある不二とは思えぬほど、力強さが伺える
不釣合いな、風景であった。



手塚が・・・着替えかけの青いテニスウェアの隙間から、入り込んでくる不二の指先を押さえる。





「ねぇ、いいじゃない・・手塚、もう誰も来ないよ・・・」
「ばか・・そういう問題じゃない!!神聖なる部室でなんて、破廉恥な・・・」
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