よろず部屋(テニプリなど

□陰謀(頂きもの
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陰謀
時は、戦国時代。様々なつわもの達が、戦場を駆け巡っていた頃。人々は戦火から逃げ惑い
実力さえあれば・・・・所領や地位を向上せしめることも可能。
身分制度の崩壊――――即ち、下克上の世であった。








手塚家は鎌倉時代から続く名家の守護大名で有り、母方は公卿の血筋を引き血統的には
貴い名只たる名族であった。
巷に、蔓延(はびこ)り始めた、祖先も解からない成り上がり大名ではい。
その中でも、元服してまだ間もない手塚家嫡男の国光は、見目麗しく学芸に優れ、
武芸に秀でており、いざ合戦が始まると誰よりも早く戦場に立ち、死を厭わぬに劣化の如く
駆け回り勝ち色を上げる、勇敢者でもあった。
整いすぎた美しい容色のため冷淡に見えがちにも関わらず、それでいて聡明で誠実である事が
感じられる奇特の人物であった。





「艶麗類(たぐい)なし」と噂された幼童の頃から、国光の一際・・目を引く切れの長い匂うような瞳が
相手を射殺すように、ある人物を直視していた。
広く豪華な寝屋(ねや)の褥(しとね)の上で何一つ身に纏わず、両腕の自由は絹布の戒めによって封印
されている。


国光の分身が・・・・・
数人の側女によって熱心に舌を這わせれ、口淫をされている。












「殺せ!!!!!、このような辱めを受けてまで、生きとおはないわ」
それを一人の男が、少し離れながら目の前で行わてれる宴に、酒(ささ)を含みつつ
頬を緩ませ興に講じている。
瞳を鋭く輝かせると、男は嬉しげに目を細めた。




親の腹を食い破って生まれる蝮のようだと、家臣の間でも陰口を叩かれていただけあり、
暗い印象を持つ目付きが、どうも他人には良い印象を与えない。




「国光様は・・・・・女性(にょしょう)は始めてでしたか。あなたほどの美貌の女子(おなご)は、おり
ませぬが・・なかなか悪くは無いでしょう」



確かに国光ほどでは無いが・・・どの側女も、どこか男好きのする好色な女性ばかりだ。
豊満な、形の良い乳房が揺れている。
「若様・・・・もそっと、お体をお任せ下さいませ」
「そうですよ、ねぇ」
側女の柔らかな色を交えた声にも、国光は身を堅く強張らせ必死に耐え忍ぶ。




「あぅ・・・・・」



だが・・・それでも色事に慣れていないせいか、甲高い声を一声上げ、容易く国光は果てていった。





「もう良い・・・・お前達は、下がれ」
側女達は、先程まで奉仕していた白く粘つく液体を拭うと、音も無く頭を下げ
襖の向こうへと消えて入った。
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