よろず部屋(テニプリなど
□酒は飲んでも飲まれるな
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事の始まりは、都大会に向けて猛練習を終えた部室で、いつもお馴染みの面々達に不二が言った提案が
原因であった。。
「今度の土曜日皆で僕んちに遊びに来ない、母さんも姉さんもそれどれ土日、旅行で誰も家にいないん
だよね」
「いく、いく、絶対行くニャー次の日、日曜だし、そのままお泊りしよう!!」
真っ先に、お祭り人間の菊丸が不二の提案に飛びついた。
「いいすねぇ、たまにはパァーと騒ぎたいすっもんね。」
続いて桃城が、賛同する。
「なぁ、大石も行こうよ。大勢で遊んだ方が楽しいし!!」
「うーん?まぁたまにはいいか、タカさんはどう行けそう?」
ラケットを丁寧に直しながら、大石は河村に聞いた。
「行きたいけどダメ今度の土曜の晩は、団体客の予約入ってるから手伝わなきゃ、ゴメンまた誘って」
河村は本当にすまなそうに、両手を合わせて謝った。
「残念無念ニャー、あっ乾OKだろ、行くよねぇ」
ノートに何かしら、メモっている乾に、話しかける。
「あぁ、そうだな皆のいいデータが取れそうだ。行くよ。」
「せっ先輩、そんなデータ取ってどうすんすか、おい越前お前も行くよなぁ?」
「・・・・・・いやっす。」
「だめだぞ、おチビ!先輩命令だ。もし、来なかったら乾汁だかんな!!あっそこ、コッソリ帰ろうとす
るな、海堂!!どうせ、暇なんだろお前ら!!!」
リョーマと海堂は、チッと舌打ちをした後、何かしら、お互いブツブツ言っていたが断る言い訳が思い
浮かべず嫌々ながら、二人は了承した。
「ねぇ手塚、君も僕んち来てくれるよねぇ、タカさん以外のメンバー全員集まるんだし、たまには山登
りや釣りに行かないで皆と遊ぼうよ。」
不二が、いつものニコニコした笑顔で手塚に即した。
「いや・・・俺は、・・そうだな・・・」
手塚は、事の成り行きを、何と無く聞いていたが、いざ自分に振られると困惑した。