03/28の日記
06:04
こんなのなら書けるのに
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妹子は笑わない。
(もちろん泣きもしないけれど、それはとても強いことだと思うのだけれど)
いつも無表情か、しかめっ面。とみに、私の前では呆れ顔か怒った顔がほとんどで、だぁれも妹子の笑顔を見たことがないという。
(弱みを見せまいとしているのかしら。確かに朝廷では少しの失態が命取りになる場所ではあるけれど)
満足に笑えないというのはとてもとても悲しいことだと思うのだ。
「…それを、アンタが言うなよ」
苦々しく呟いた妹子はやっぱりしかめっ面で、きっと私ではあの子の笑みを引き出すことはできないのだろう。ほろりとしょっぱい水が頬を伝った。嗚呼無力な自分がこんなにも恨めしい。
多分私はもうギャグが書けなくなってるに違いない。
甘の書き方を得て、ギャグの書き方を失った的な。なんてこった、私のアイデンティティが失われつつあるぞ。
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