03/27の日記

20:48
日和練習 RPG編
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どごん、と空ぶった拳はそのまま地面を砕く。苛立ちのまま舌打ちをすれば、手足が絡まった奇妙な格好のおっさんが仔犬のように震えだした。可愛くも何とも無い。

「ヒィィイイ、き…筋肉おばけ…!」
「…何て格好をしているんですか太子。僕をおちょくってるんですか、ぶっ殺しますよ」
「殺さんといて!違うわい、お前のパンチを避けたらこうなったんじゃい!助けろ!動けん!」
「…丁度いいので暫くそのままで居て下さい」
「やめて!殴らんといて!!お前のパンチ重いんだよいっつも!」
「じゃあ殴られるようなことしないでくださいよ!」
「しとらんわ!暴力わんぱく妹ドリルめ!」

今度こそ確かな手応えでもって聖徳太子を地面に埋めた妹子は痛む頭を押さえて周囲を見渡した。

「どこだここ……」

応えるようにギャア、と鳴いた生き物は錆色の肢体を翻して毒々しい荒野の空を優雅に泳いでいく。それはどう見ても羽の生えた魚であった。

「………どこだ、ここ」

およそありえない生き物、そしてありえない空の色。(紫色って何だソレ。気持ち悪っ)まるで解らない事だらけの世界で小野妹子は途方に暮れた。
ただ、今分かること。それは自分が巻き込まれただけであるという事。そして自分を巻き込んだ犯人が足首まで地面に埋まっているアホ伝説であるという事。たったそれだけだった。



RPGなら少しは書きやすいだろうかと思えば決してそんな事は無く。
そりゃあな!キャラはかわらんしな!

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