05/24の日記

14:29
初心に帰ってみよう
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マクドール邸に厄介になってはや二年余りが経過しました。

「今までお世話になりました」
「テッドくん、どこに嫁がれるんですか?」
「真顔で阿呆な事言わないでくださいグレミオさん」

よくよく考えずとも俺の右手には真の紋章ソウルイーターが宿っているわけで、どこか一つところに厄介になるわけにはいかないのだ。そこが居心地がいいのなら、尚更。
成長のしないこの身体は彼らに不審に映るだろうし、なによりここの人たちは優しすぎる。何故二年もいたのだろう、別れるのが辛くなるだけなのに。
と、分かりきった疑問を頭に浮かべて自嘲した。自分が二年もここにいた元凶なんて

「歯ァ食いしばれ」
「ごフッぅ、て、テメ…歯ァ食いしばれとか言ってボディとか…食いしばった意味ねぇ…ッ」
「フェイントだ」
「それは何か違う…」

この目の前の理不尽大王にしかないわけで。
こいつの強引なペースに巻き込まれて今までズルズルと長居してしまったが、ここの人たちのためにも、もう俺はいない方がいいだろう。

「理由は言えない。でも俺がここにいたらきっと良くないことが起こるんだ」
「理由を言え」
「だから言えないって」
「グレミオー麻縄持ってきてー」
「何に使う気だ!!グレミオさんもわかりましたーとかって了承してんじゃ…本気で持って来るなよ!!!!」
「縛っといて」
「はい」
「はいじゃない!!あぁもおおおお!!分かったよ!いりゃー良いんだろいりゃあ!!」

そんなわけで今日も俺はここ、マクドール邸にいます。

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