05/14の日記

16:06
DOD、ゆりの葉とカイム
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・ゆりの葉の剣【Sosun-patta】 分類:ロングソード
 …美しく湾曲した刀身からは考えられない、おそろしい呪いが込められた剣。裏切られた恋人を我が身と共に貫いた少女の怨念が刀身に宿っている。この剣に魅入られたものは、己の手から離れなくなり、自らの意思とは関係なく人を殺める。
  この呪いを解くには自分の腕を切り落とすのみ。自らの手首を切り落とし呪縛から逃れた者は、その剣に自分の精神が宿り、念じるだけで自由自在に操れるようになる。
  手首を切り落とさなくてもすむ唯一の方法は、剣に宿りし少女の魂を魅了することらしいのだが、未だかつて切り落とさずに済んだ者はいない。








斬る、その行動になんの意味も価値も重きもない。ただそこに帝国兵がいるから、斬るのだ。カイムにとってそれは当たり前のことであり、元より命に重きを置かない思想にひびが入ることもない。

(どうして……どうして!)
少女の声が頭に響く。この剣を持つときだけ、残響のように儚く聞こえる慟哭ではあったが、カイムにとってそれは興味を向ける対象にはない。
ただ黙々と斬って、進むだけだ。
(どうして殺すの!どうして狂わないの!)
まるで意味の無い問いかけだ、とカイムは笑った。その問いに答える術をカイムは持たない。どうして殺す、殺さねばどうせよと言うのだ。どうして狂わない、お前は何故この俺が狂ってないと思うのだ。
(やめて!私に入ってこないで!)
少女の悲鳴など何の痛みにもならない。カイムはそのまま剣に魔力を込める。
目の前の帝国兵の首が破裂した。








カイムってばゆりの葉の剣魅了したんかなーとか思ってたんですけど、
多分脅してたんだ。きっとやる、奴ならやる。

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