02/14の日記

02:57
製菓会社の陰謀なれど。
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「スパーダ兄ちゃん!」

いつもの元気一杯な声が聞こえ、見下ろすとにっかーと眩むほどのまぶしい笑顔。今日も元気だなーと頭の隅で考えながら差し出されたピンク色のリボンでラッピングされた小さな袋をしげしげと眺める。

「んだぁ?コレ」
「バレンタイン!乙女の手作りやで?」
「あぁ、バレンタイン…」

そういえばアンジュがやたら大量にチョコレート買ってたなぁと思い出す。視界の隅ではルカが真っ赤な顔で俯いている。イリアがなにやら怒鳴っているが、こちらも負けず劣らず顔は赤い。
青春だなぁ…と恥ずかしいような温かいような気持ちになって、目を逸らす。胃にもたれそうだ。

「兄ちゃん?」
「ああ、サンキュな!エル」

へへへ、とほんのり顔を赤らめながら笑う少女はなんとも甘酸っぱい。思わずわしゃわしゃと頭を撫でてから、手の中に収まった袋を見る。少し歪に包まれてるソレも、多分エルマーナが自分でやったんだろう。ほわりと心が温かくなる。ああ、妹ってこんなんかなぁ。

「んで、ちゃんと食えるんだろうな?」
「失礼やね、ちゃんと味見したさかい大丈夫や!アンジュ姉ちゃんの太鼓判ももろてんで!」
「あぁ、道理で買った量に比べてやたら量が少ないと…」

アンジュとエルマーナの味見は多分味見のレベルじゃない。大体のチョコの末が容易に知れて、苦笑いが零れた。

「せやねん…ちょーっと味見が過ぎてしもうてな、そんだけしか残らんかったわ…」
「あれ?じゃあお前、ルカとかに渡さねぇの?」
「ルカ兄ちゃんにはイリア姉ちゃんがおるやん。リカルドのおっちゃんにはアンジュ姉ちゃんが渡すゆーてたし」
「んだよ、余りモンかよ…」

あぶれた者同士かと思うと何だか面白くない。どうせならアンジュが良かったとため息を吐いたらエルマーナにどつかれた。さすが前衛タイプ、少女といえどその力は半端ない。

「ッてめ、アドバンススタイルなんだからちったぁ加減しやがれ!」
「乙女心のわからんスパーダ兄ちゃんが悪い」
「あぁ?」
「ウチはスパーダ兄ちゃんに、心こめて作ってんで?」
「おぅ…ありがとな」

さすがに悪かったなと反省して、改めて礼を言ったらにやぁと嫌な笑みを浮かべるエルがいきなりガッシと尋常じゃない力で俺の頭を掴んできた。身長差のせいで首がぐきっと嫌な音をたてた。

「せやから、お返しは3倍な?」
「お前ソレが狙いだったろ…」
「えーやん、お貴族サマなんやし。可愛い美少女においしーもん買ってあげてもバチは当たらんで?」
「あぁはいはい…」

適当に了承してやると、再びあの眩しい笑顔を向けられた。ぱっと頭を離し、やっぱスパーダ兄ちゃん、ピンクよう似あうわーとよく分からない言葉を残して走っていってしまった。







「ねぇスパー…っぶふぅ!」
「スパーダ君?確かに可愛いけど、どうしたの?」
「スパーダ…」

爆笑するイリアをどついて一体何なんだと問えばリカルドから鏡が向けられる。
俺の髪にはしっかりピンクのリボンが括り付けてあった。





スパエルよくね?書けないけど。
バレンタインだからーって精一杯甘くしようと思った。なんか間違えた?
そもそも文章が書けないのに何自殺行為やっちゃってんの?みたいな。
エルマーナが好きだぁぁぁあああ!
スパーダが好きだぁぁああああ!!
でも口調がいまいちわかってないんDA☆ZE!!

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