02/09の日記

01:48
テノスあたり
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「無理やー!ウチもう凍えてまうー!」

ガチガチと歯の根がかみ合わないながらも咆哮するエルマーナの訴えは無情にも強く吹きすさぶ雪混じりの冷風に掻き消された。大人の都合とやらでショール一枚羽織ることもできないシステムをどれだけ恨んだとてこの身が温まるわけでもなく。カチカチと歯を鳴らしながらエルマーナはむき出しの腕をこすった。

「大体おかしいやろ…ウチ、腹出し腕出しのホットパンツやで?普通に死ぬっちゅーねん。ウチ以外みんな長袖やん…ずっこいわー」
「どうした?エル。一人でぶつぶつ言って」
「スパーダ兄ちゃんんん〜〜」

見上げれば灰色の目とぶつかる。大きく開けられた胸元が若干寒そうだ。

「うお!お前唇紫色じゃねぇか!大丈夫か?」
「あかん…ウチ死んでまう……」

よろりとふらついたらしっかりとスパーダに支えられる。さすが超前衛、しっかり鍛えているようでエルマーナがどれだけ体重をかけようともびくりともしない。

「おい?エル、どうし…」
「は〜、スパーダ兄ちゃんぬくいわー」
「あのなぁ…あ、でもマジぬくいわ。コレ」

人肌に思わずほっこりしていると、随分列からはみ出てたらしく、イリアがどすどすと独特の歩き方でやってくる。

(ホンマ目立つなぁ、あの歩き方…)
「ちょっと!何やってんのよアンタ達!寒いんだからさっさと歩きなさいよ!」
「やー堪忍なーイリア姉ちゃん。人肌のありがたみを噛み締めててん」
「子供体温あったけー」
「ずるいわよ!私だって寒いんだから!」
「ほんならイリア姉ちゃんもくっついたらえーやん」
「はァ?!」
「どうしたのイリア…」
「お、ルカ!お前もこっち来いよ!」
「え?えぇ?」




「村目前で何をやっているんだ…」
「みんな温かそうでいいじゃないですか」
「………」
「リカルドさんも入れてもらったらどうですか?」
「……遠慮しておこう」







ちゅーとはんぱっ
いいんだぃ。リハビリリハビリ。皆の口調がいまいち掴めてないのがまるわかり。特にイリア。特にアンジュ。特にリカルド。特にエルマーナ(ほぼ全員じゃねぇか)

リカルドは子供組がおしくらまんじゅうしてんの見てちょっといいなぁって思ってたらいいよ。
うっかりアンジュに思考見抜かれてたらいいよ!
おじさんだってみんなと仲良くなりたいんだよ!(萌)

ところで、アレはテノスという村なのかそれともテノス地方にある村なのか。考えたらわからなくなった。

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