12/20の日記

09:35
DOD。さっそくか!さっそくだ!
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「そんなに殺すのが楽しいか」

返り血を拭いながら声のした方向に首を仰ぐ。赤の巨体が悠々と空を舞う様は雄大だ。
狂ったように襲い掛かってくる帝国兵を無造作に薙ぎ払いながら心に語りかける。

――何故?
「なに、ちょっとした興味よ。おぬしがあんまり愉快そうに笑うのでな。そんなに心地よいか、人の血飛沫は」

どうでもよさそうに尾を振る。それで何十人かのダニが跳ね飛ばされた。面白いくらいに軽々と飛ばされてもまだ帝国のダニ共は赤い巨体に挑んでゆくのだ。なんとなく牛に群がる蝿を思い浮かべたらドラゴンが不愉快に鼻を鳴らした。どうやら伝わってしまったらしい。

――別に、殊更心地よいと感じたこともないが
「にしては楽しそうだ」
――多分、

死角を突いてきた攻撃を受け、振り向きざまに両断する。びしゃりと吹き出す血が容赦なく顔面に降り注ぐが今更だ。快も不快も感じないが、ただこの色は好ましいなと思う。

――赤い色が好きなんだ。
「……呆れたな。それだけでこの惨状を作り出すか」

気付けば辺りに立っている帝国兵は見当たらなかった。あらかた殺してしまったらしい。皆地に血を沁みこませ倒れている。
近くにあった帝国兵にずぶりと剣を差し込んでみるとびくりと痙攣して動かなくなった。死んだふりかただの反射か。どうでもいいが。
どう、と巨体が地に着地する。首をもたげる仕草に何となく愛嬌があると思うのはおかしいだろうか。太陽が照らす巨体は己のように返り血を浴びているわけでもないのに煌々と紅い。

――お前の色も、好きだ。

純粋にそう思ったのでそのまま伝えたら何故か憮然と馬鹿者、と怒られてしまった。

「…また一団のおでましだ。よくも飽きもせず」
――ちょうどいい。足りなかった。

焦ったように敵の来訪を告げる声に疑問を感じつつも答える。
ふと見上げた巨体はさっきよりも一層紅いような気がして、少し微笑んだ。
やはり赤い色は好きだ。









キャラ掴めてねぇなぁ…
照れるアンヘルたんかわいいなぁ。思ったことをそのまんまさらっと言っちゃう王子だったらいいなぁ。
無意識でタチ悪ぃ!24才に誑される一万歳。でも逆もあってほしい。経験豊富な一万歳に揶揄されてふてくされて害虫駆除(帝国兵の虐殺)しちゃう王子って可愛くないですか。

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