11/28の日記

20:42
カニバリズムぞー
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がさがさと赤茶に汚れた袋をかき回す。結構大きな袋の中には地図やら火打石やら水筒やらが無造作に突っ込まれていて、なかなか目当ての物が見つからない。

村を追い出されてどれほど経ったか、村長から持たされた僅かな食料はとうに尽きてしまった。残しておいた野菜の切れ端だってすでに食べられたものではない。
村人のことを恨みはしなかった。彼らだって必死で畑を耕し、お天道様の機嫌を伺いやってきたのだ。山の主にも供物を怠ったことなんてなかった。真面目な良い人達ばかりだ。ただ、今回は運が悪かっただけ。
ならば神を恨むか。恨んだところで腹は膨れない、村を出て三日でその不毛さに飽きてしまった。今は感謝すらしているのだ。
ああ神様ありがとう、こんなにも多くのいきものを創ってくれて。おかげで僕は自らの腕を食わずともおなかいっぱいになれるのです。

ようやっと見つけた包丁を取り出して太陽に透かし見る。先端がほんの少し欠けていたが問題なし。
振り返れば今日の獲物がじたばたと縛られながら暴れている。不明瞭な唸り声を上げながら抵抗する獲物を押さえつけ、ちょっと考えて食事のお祈りをした。
アーメン。









昔ぼんやりと考えてた何かのパラレル。
ここまでだったらキャラ名出てこないしオリジでいけるな…
続きは何か設定だけ書いて終わってた。

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