他夢

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信念

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ス「名前!なんで!?名前ー―!!」

フ「名前さん‥!」

ル「馬鹿よ!あいつ、大馬鹿よ!!」

ス「ウッドロウさん‥名前の信念って、なんだったんですか‥?」

ウ「‥‥名前の望みは、世界の革変だ」

ル「世界の‥革変‥」

ウ「彼は遊牧民族出身だそうだ」

ス「‥遊牧、民族‥?」

ウ「特定の住居を持たず、常に移動しながら過ごす人々の事だよ」

ル「だから‥あいつ、あんなに強かったのね‥」

ウ「彼らは常に命の危険に晒されていた」

フ「‥どうして、ですか‥?」

ウ「自然や魔物‥そして、人間だよ」

ス「人間!?」

ウ「‥遊牧民族は国の干渉を一切受けない独立した民族‥何故なら、遊牧民族は多種多様の人間が共存しているからだ」

ス「それが‥どうしたんですか?」

ル「まさか‥!」

フ「戦争‥ですか‥?」

ウ「あぁ。彼が幼い頃、戦争がおきた。そして彼ら遊牧民族は‥虐殺された」

ス「なんで!民間の人間は保護される筈です!虐殺なんか‥!」

ル「遊牧民族は特定の指揮下に入る事を許されなかったのよ‥」

フ「多くの町‥いえ、国の人が共存しているのです‥‥」

ウ「天下った先が元とはいえ敵国、という人間が居ない筈ががない。」

ス「そんな‥そんな理由で!?」
ウ「彼は私にこぅ言ったよ。『争うのは力が分散しているから。だから力を一つにすれば‥戦争は起きない‥いや、起こさなくてすむんだ!』‥とね」

フ「名前さん‥」

ウ「『力を持てば傲りがでる。力を持つのは心も強く‥そして痛みが分かる人間でなくてはならない』とも」

ス「俺は‥強くなんかない!」

ウ「彼の信念は世界の革変と、革変を起こすことの出来る人間を探す事。そして、その人物の道標となることだ。
彼は乗り越えて欲しかったんだろう。自らを踏み台にしてでも、キミなら出来ると信じて」

ス「名前‥!」

ウ「スタンくん‥辛いだろう。重いだろう。だが、前に進んでくれ!それが彼の‥」

ス「最初で最後の、名前の望み‥。俺は‥仲間の為に‥前に進む!
行こう!皆!」




ウ「すまない‥スタンくん、名前くん‥。私に後少し、力があれば‥」











極悪なのは他を捨てたから。
でも後悔はしない。
だって、それがオレの生きざまだから
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