他夢

□恐運
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恐運










「‥あはっ、ウチの校舎って‥こんなにボロかったっけ?」



ママン、風邪が治って1週間ぶりに学校に行ったら、校舎が半壊してよ。
パパン、3日前から友人のメールがぱったり来なくなった理由がなんとなく分かったよ。



「ウチの学校がBRに当たったんだ!!!」
「残念ですが、ハズレです」
「馬鹿?」

冷静なツッコミはボケ殺しなのに!!!

と、言いますか、俺の後ろに立ってる人達は、一体ドコのドチラ様でしょうか?
ゆっくり後ろを振り返るとソコには‥ニット帽が素敵なパッツンと、髪が痛みそうな程脱色した挙句顔に横一直線の傷と、ナイス後ろ髪な右目に『六』という文字の入ったオッドアイが居た



「えーっと‥貴方たち誰ですか?」
「お前、学校来てなかったのかよ〜」
「や、風邪で1週間ほど休んでまして‥」


校舎の中をよく見たら、教室内のモノというモノが散乱していて、とてもじゃないが授業が成り立つ状況じゃない
ていうか、教師ドコ行ったんだよ?!


「僕達は3日前に転向してきた者ですが‥お友達から聞いていませんか?」
「や、聞いてません‥」
「友達居ないの?」
「居ますよ!失敬な!!」

ニット帽パッツンの台詞に突っ込んでいると、脱色傷が俺に向かって突撃して来た
勿論病み上がりの俺が咄嗟に避けるという芸当が出来るはずもなく


「ぐはっ!!」
「骸さ〜ん、コイツ美味そうな匂いしてますよ〜!喰っても良いれすか〜?」




‥殴って良いですか?



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