ＧＢ小説Ⅱ
□蛮様誕生日in2010
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「あ。」
ふと時計に目を移すと秒針がカウントダウンをはじめていた。
後、30秒。
「蛮ちゃん！」
未だにお風呂から出てこない蛮ちゃんの元に駆ける。
後、20秒。
「おう。どうした銀次？」
「ひゃうっ！」
脱衣所のドアを開けると蛮ちゃんもちょうど脱衣所から出ようとしていた為、俺は蛮ちゃんの胸の中に飛び込むような形で抱きついた。
後、10秒。
「なんだ？いきなり抱きついてきやがって…襲っちまうぞ？」
そう言いながらも、とっても優しい目で見てくる蛮ちゃんにまた胸がドクンッと高鳴る。
後、5秒
「蛮ちゃん…。」
4。
「俺と出会ってくれて…。」
3。
「俺を選んでくれて…。」
2。
「俺を好きになってくれて…。」
1。
「生まれてきてくれて…。」
0。
「ありがとう！誕生日おめでとう。蛮ちゃん！」