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夏のバカンスU
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まどかに誘われてまどかの別荘に泊まりで遊びに来た奪還屋+a御一行…

昨晩、夜中に蛮の部屋に来て蛮と一緒に眠りについた銀次はカーテンの隙間から入り込んでくる朝日に照らされながら目を覚ました

「…んっ…」

銀次は重い瞼をゆっくり開いた
長い睫毛の中から覗く琥珀色の瞳が銀次を包んでいる愛しい人を見る
其処には綺麗な漆黒の長い前髪の奥から見える蛮の顔があった
「…まだ寝てるの…?」
返事は返ってこない
銀次は蛮より早く起きた事がなかったので嬉しくて微笑んだ
「…やっぱり蛮ちゃんって格好良いなぁ…」
蛮の顔をみながら呟く銀次は整った顔に手を伸ばし頬に触れようとる
いつも触れようとすると邪魔されるので蛮が寝ているこんな時じゃないと触れる事が出来ない…

一一…もう少し…一一

後少しで触れるところで、いきなり銀次の背中にあった蛮の手に力が入り蛮の胸のなかに引き付けられた
「Σウワッ!?」
突然の事で何が起きたのか解らなかった銀次
だが蛮が銀次の頭の上で微かに笑っている事だけは解った
「…蛮ちゃん?」
「クックッ…」
「…ッ!蛮ちゃんもしかして!!」
蛮の顔を睨み付けるように見上げると蛮はニヤニヤと笑っていた
その笑みで銀次は大体理解した
「お前独り言でかすぎ…」
「や、やっぱり起きてたんだ!///ひど〜い!」

そう…蛮は銀次が起きる20分前に起きて寝ている銀次の顔を眺めていたのだった
「寝てるなんて俺、言ったか?」
「だって寝てるの?って聞いた時なんも言ってくんなかったじゃん!!」
「んな事、言ったか?」
「…もう良いもん!」
誤魔化そうとする蛮を睨み付けながら銀次は蛮の腕から逃れベッドの上に座ると顔を余所へ向け拗ねてしまった
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