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決まり事
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一一…誰だ…?コイツに酒飲ましたの…

「あはは!蛮ちゃんらぁ〜!」

今日はMAKUBEXに呼ばれて無限城に来た蛮と銀次。だが蛮は用が有ったので銀次だけを先に車から降ろしていた。どうせ自分が居ないから銀次は不貞腐れているだろう、と踏んでいた蛮の予想は大きく外れ、顔が真っ赤になるくらいに酔っ払って大笑いしている銀次に蛮は出迎えられた。

「もぉ〜!ダメれしょー!?蛮ちゃん!もっと早く来な…きゃはははは!!」
「…誰だ?酒飲ましたの」

蛮は酔っぱらった銀次を無視してその場に居るMAKUBEX、花月、士度、十兵衛、雨竜、笑師、鏡、朔羅を睨み付けながら問いただす

「雷帝に勧めたのは僕だよ。こんなに早くに酔うとは予想外だったけどね」

鏡が面白いものを見るような視線で銀次を見ながら答えた

「このホスト野郎…」

蛮は鏡を殴ろうと胸ぐらを掴んだ…。それを見た銀次が近づいて来る、が…

「蛮ちゃん!浮気しちゃダメなんらよぉー!!」

いつもなら止める筈の銀次が訳の解らない事を言い始めた

「…あぁ?」

どうやら銀次には胸ぐらを掴んだのは殴る為でなく他の事に見えたらしい

「蛮たんがそんなほとするなら俺にらって考えがあるんらからぁ〜!」

もう殆ど呂律が回らないらしい銀次はそう言うと蛮以外の人の処に廻って頬にキスをし始めた

「なっ!銀次!テメッ!」
「ふぅ〜んらぁ!」

不機嫌になっていく蛮の一方、銀次にキスされた周りの人間(朔羅、笑師、鏡以外)は有頂天になっていた。

「銀次君vV」
「銀次さんvV」
「銀次…(鼻血噴出中)」
「「雷帝」」
「おやおや雷帝は結構積極的なんだねぇ♪」
「銀次さん飲み過ぎですよ?少しは控えないと。まだ未成年なんですから」
「せやで〜銀次はんら明日も仕事あんねやろ?」

朔羅と笑師の言葉に一応は反応する銀次だが

「らってばんちゃんが悪いんらもん〜!」

会話をする気がないのか…それとも頭が働いてないのか。どちらにしろ、こうなった銀次は質が悪い。一刻も早く蛮に連れて帰ってもらいたいとこだが、どうやら先程の銀次の行動が気に入らないらしい…

「銀次ぃ〜テメェ自分が何したのか解ってんのか?あぁ!」

蛮はおもいっきり銀次の頭を殴った。

「痛ぁ〜いッ!!何すんのさぁ!ばんちゃんが悪いんれしょ!」

普段ならここで謝る銀次だが今日は酒が入っているからやけに強気だ

「テメェーが他の奴なんかにキスするからだろうがよ!!」
「蛮ちゃんらってやろうーとしてたれしょ!!」
「してねぇーよ!勘違いしてんじゃねぇぞ!」

なんというか…子供の喧嘩だな…と笑師も朔羅も呆れながら蛮と銀次のやりとりを見守っていた…
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