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Valentine's Day
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「蛮ちゃん。これあげる!」

「お、チョコじゃねぇか。」

「今日はバレンタインだから。」

「サンキューな銀次。」

「へへっ。」

「…一緒に食うか?」

「え?いいよ。蛮ちゃんにあげたのに俺が食べたらおかしいじゃん。」

「いや…俺もお前もお得な食べ方を思いついたんだよ。」

「お得な食べ方?」

「まず服脱げ。」

「え?チョコ食べるのに服脱ぐの?」

「そ。」

「…えっと…今…2月だからさすがに寒いんだけど…。」

「気にすんな。なんとかは風邪ひかねぇっつーだろ。」

「…なんとかってなに?」

「だから気にすんなって!いいからホラッ脱げって!」

「…むー…なんだか納得いかないのです…。」

「よし脱いだな。じゃあ次、俺の膝跨いで乗れ。」

「……蛮ちゃん。」

「なんだよ。」

「…まさかチョコレート使ってするなんて云わないよね?」

「…お?さすがに銀次も学習してんだな。」

「そりゃあそこまで言われれば…って『さすがに銀次も』ってなにさ!?」

「前はここまで言ったって分かんなかっただろ?」

「そ…それはそうだけど…!」

「まぁそれは置いといてやろうぜ銀次。」

「い・や!」

「…なんでだよ。」

「………そんなムードないのは嫌…。」

「…じゃあムードがあればいいのか?」

「…うん…。」

END

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