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Do one's best
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「ヘヘッvV蛮ちゃんだぁーい好きvV」

許せない…

「ばぁーか解ってるっつーの…」

銀次を独占してる美堂蛮が許せない!!

俺の名前は天子峰猛。銀次の父親と言っても過言ではない男だ

無限城で拾った時から銀次を大切に育てていた…

それなのに…!!

一時、目を離しただけで銀次に何処の馬の骨とも解らぬ男が!

「蛮ちゃんvV」

銀次が蛮ちゃんと呼ぶこの男こそ銀次を俺から奪った張本人!!裏の世界では少しは名が知れている邪眼の男、美堂蛮…

「くっつくなよな」

あぁ〜!!俺の銀次にそんなにくっついてぇ!腕なんか組んで!!

くっつくなって言いながら何を嬉しそうな顔をしているんだ貴様!!

…ふっ…だが今日はいつものように指を加えて見ているだけではないのだ!

「銀次〜vV」

今日は銀次に気付かれないように美堂蛮に意地悪をするのだぁ!!ワハハハ!

「あ!天子峰さぁ〜んvV」

おーおー相変らず可愛いな銀次は〜vVホラ、パパの胸に飛び込んでおいで〜vV

…ん?何故、銀次に気付かれないようにするのかだって?…それはだな…銀次に見付かって嫌われたら嫌だからだ!!

「偶然だねvV一人?」

あぁ!見ろ!!この子犬のような眼差し!可愛い!可愛すぎる!!

身長が大きくなってもまだまだ俺よりは小さいからなぁ〜vV抱きついてきてくれてパパは嬉しいぞvV

「あぁ。暇だったから散歩をしていたんだ。銀次は一人か?」
「?蛮ちゃん目の前に居るよ?」

美堂蛮がいるのを解ってるが意地悪言ってやる!

「あぁこれは美堂君!コンニチワ。いつも銀次がお世話になっているねぇ!!」
「…どうも」
「なんで棒読み?ι」
「棒読み?気の所為だ!それより今から飯でも食いに行かないか?勿論、美堂君も一緒に!」

フッフッフッ…

「え…行きたいけど…」

ん?銀次がご飯に釣られないとは何事だ!?

…まさか…

「今回は俺の奢りだ!」
「え!?本当に!わぁ〜いvV行く行く!ね、蛮ちゃん!行こう!?」

…やはり金がなかったのか…あぁ…銀次!!そんな甲斐性のなさそうな男のトコに行ったばっかりにひもじい思いを!可哀相に!!

しかし奢りと言えばきっと美堂蛮も食い付いてくるに違いない!

「否…俺は…」

何ッ!?まさか断るんじゃないだろうな!!駄目だ!貴様が居なくては話にならないじゃないか!

「遠慮する事はない!さぁ行くぞ〜vV」
「ッ!ヲイ!!俺はまだ行くとは…」

ハッハッハッ!こうなりゃ無理矢理にでも連れていくぞ〜

「わぁ〜いvVご飯ご飯♪」
「ヲイ!おっさん離せ!」
「ワッハッハッハッ!元気だなぁ君は!!」

俺は片手で銀次を抱き締め、もう片方の手で美堂蛮を強制的に引きずり胸を踊らせながらいつも行く料亭に足を運んだ
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