弐.孤独コード

□My DEATH
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存在まで否定されて、
いつだってそう…

みんな私の死を心待ちにしてるみたい…

そんな目で見ないで。
安心してよ。
もうみんなの中で私、
死んでるじゃない…

名付けられた始まりの時から、暖かい記憶は無かったのかもしれない。
見捨てられる、
恐怖や孤独を
いくつもいくつも
味わってきた。
何を頼りにすればいいのか、
それさえもわからずに、何度死のうと考えただろうか。

何故人は生まれてきて
何故死んでゆくのだろう神様は何を考えてるの?

私が生まれてきた時に誰かが暖かな手で抱いてくれただろうか…

喜んでくれただろうか。

もし私が死んだら
悲しんでくれる?
むしろ生まれてきた時よりも喜びそうね。
初めて私の存在を
認めてくれるのかな。
きっと私の最後は
みんなが笑顔かな…


どうして誰も愛してくれないの?
どうして認めずに否定ばかりするの?
私だって望んで生きてるわけじゃないけれど
望んで生まれたわけでもないのに。

無責任に生んで、
私ばかり悪者にして、
認めるつもりも
無いのなら、
その手で殺して
私を殺して。
存在を…
消せばいいでしょう

死なせてよ。
生きさせてよ。
どちらも選ばせてくれないの?

ねぇ、
もうそろそろ限界だよ
生まれてきたあの日からずっと続いた殺し合いに決着をつけて…

ほら、死なせて?


ねぇ…

生まれてくることよりも

死んでいくことの方が簡単なのは、

神様の与えた

精一杯の優しさなのかな



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