焔と銃(ハガレン小説

□ロイの優雅な一日?
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「大佐?」
「……今日は私はオフだ」
「はあ?」
「だから仕事の話はするな」
 私のオフなのに、家まで押しかけて書類をさせようという馬鹿がいる。その名はハボック……。
「私はオフだ」
「大佐、大佐。これ昨日しないとだめだったやつですよ」
「文句は中尉にいってくれ、私は確かに出来上がったものを中尉に渡した。間違いない」
「いやだから出来てないんですってば」
 情けない顔で彼は私を見る。間違いない、絶対仕上げて渡したはずなのだ。しかし泣きそうな顔をしている彼を見ていると、そんな気が何かしなくなってきた。
 私のオフはこんな情けないことからはじまった。
「デートの約束をしてるのに!」
 私の絶叫は――中尉に聞こえることはなかった。
 
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