死神の手帳(デスノート)
□悲しみの旋律
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「ナイト〜」
「ライトだ」
「でもライトはミサの騎士なんだもん」
うざったい、と正直思う。はっきりいってこいつは馬鹿だ。とも思う。
いやはっきりいうが絶対馬鹿だ……。
しかし馬鹿に弱みを捕まれた僕が馬鹿だ。
ということで今日も【デート】とやらにおつきあいしているが、正直疲れてきた。
能天気すぎる、レムなどはよく付き合っていられるものだ。と僕は思う。
「ライト大好き」
昼日中、ここは公園、噴水の前、こいつに呼び出されて僕はやってきた。
能天気な顔でこちらを見るミサ、イライラする、と僕は思う。
「僕らは一緒にいることは……」
「いいじゃない、ミサはライトのこと好きなんだもん」
通じない会話、イライラするが少し冷静になろう。
大丈夫だ、この女を上手くあしらえばエルを殺せる。
少しの辛抱だ。
僕はにこにこ笑いながらバスケットを持つミサを、何とかまっすぐに見る。
イライラする様子を隠しながら。