幻想水滸伝2・TK

□★深夜の訪問者(後)[8P/R18]
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深くなる口付けに我に返り背中を叩く。脳が痺れるような、身体が疼くような妙な感覚に耐えられなくて。
絡め取られた舌を吸い上げられて、漸くわざとらしく水音を立てながら唇が離れた。


「…ッ、は…ァ」

「嫌じゃ、ねぇだろ?」

「自信、過剰…だ、離せ、誰か来る…」


覗き込む視線に耐えられない。
熱を持ち始めた身体が自分の物ではないような気がして落ち着かない。
今すぐ逃げ出したい。


「分かった、から…離せ、ビクトール、頼むから…」


異変に気付いたビクトールが目を細め、突然腕を引かれてそれに引きずられるように足を進めた。
着いた先はビクトールの部屋の前で、躊躇して足を止めたのも束の間、馬鹿力で引っ張り込まれて壁際に押し付けられ、扉が閉まると同時に唇が重なった。


「…んッ、待っ…ぅ…」


流されそうで、それが嫌で、もがいても動じる訳も無くて、ズボンの上から自身をなぞる指先から逃げようと腰を引けば壁に阻まれどうにもならない。
唇が離れ、目を開けるも視線を合わせる事が出来なくて横へと逸らした。






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