幻想水滸伝2・TK

□★深夜の訪問者(後)[8P/R18]
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丸一日。
まともに動く事も出来ず、頼まれていた事も結局出来なくて。
当の本人はいつも通り…いや、それ以上か。


「…んの馬鹿野郎」


誰のせいでこうなったと思ってる!
…なんて。
結局半ば流されていたのは自分で、理解出来ない訳でも無くて。本日何度目かの溜め息を漏らした。
















夕方には何とか動けるようになり、身支度を整え部屋を抜け出した。途中途中出会う仲間に心配され、一体どんな理由を作ったのかが気になったが、それはさて置き。

階段を下りればビクトールの声が耳に届き思わず足を止め、どうしようか迷いながらも出て行けず結局身を翻した。

どんな顔をすればいいのか分からない。


「くそ…何で俺が……」


来た道を戻ろうと階段に一歩を踏み出しかけた所に突如腕を引かれて驚いて振り返った。


「何逃げてんだぁ?」


…気付かれた。
顔を見れば先日の情事を思い出し顔と同時に視線を逸らす。
顔が熱い。
掴まれた腕から熱を持ち始めるような感覚に眉を寄せて振り切るように小さく舌打ちをして。

まるで、俺がビクトールを好きだと思ってるようで気に入らない。
俺には…





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