幻想水滸伝2・TK

□★深夜の訪問者(前)[6P/R18]
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深夜2時を回った頃。



《ドンドンドン…》



勢い良く扉を叩く音で叩き起こされた。
この時間に周りの迷惑を考えず爆音を立てる奴はあいつしかいない。
あからさまに不機嫌を表情に表し、上半身裸のまま扉を開ける。


「よぉ!」

「…ビクトール」


思っていた通りの人物が目の前に居て。


「こんな時間に非常識だぞ…また飲んでたのか?」

「あぁ、お前も飲むか?フリック」

「…寝てたんだよ」


不機嫌を声に表し追い返そうとした刹那、ビクトールが動いた。気が付けば扉は閉められ、己はビクトールの腕の中に収まっていて。


「…なっ…離せ馬鹿力!」


話を聞いていない。首筋に赤い斑点を残しながら唇を這わせるビクトールに、思考が停止、何をされているのか理解する迄に少し時間がかかった。
我に返れば壁際に押し付けられていて、唇に触れる暖かい感触と目の前にあるビクトールの顔。
キス、されてる?

顎を掴まれ無理矢理口を開かされ、絡め取られた舌を痛い程に吸い上げる。
ビクトールの背中を何度となく叩くと何とか唇が離れて、
睨むように視線を向ければ口元に笑みを貼り付けた自信満々な顔。
何考えてやがる?





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