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□顔も見れない【謙光】R-18
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謙也さん最悪っすわ
責任、とってもらわんと…

【顔もみれない】

「ほな、きばりや」
「…ま、えぇですけど」

休日、俺達は電車で3駅隣のコンビニまで来ていた。
コンビニに入って買い物する様子を少し離れた所で観察する謙也。
今まで奢らされたぜんざいの事を言い訳に、軽く罰ゲームのような命令をしたら、思いのほかあっさりと了承した。

買い物を済ませた財前が、歩み寄る。

「謙也さん」
「っ!早!!」
「買うてきましたけど」

涼しい顔してコンビニ袋を差し出す財前。
「なんも言われへんかった?」
「別に…」
お菓子類と共に買わせたのは言うまでもなく
コンドーム
「なんや、涼しい顔やな」
「別に、ほな帰ります」
「…光、これで終わりやないで」
「は?」

財前は気だるそうに謙也を見上げると、訝しげな表情を浮かべた。
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