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□お年頃【謙光】R-15
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「んっ」
重ねた唇は熱かった。
触れた箇所から更に熱が全身を巡って、ジンと頭が痺れてくる
時折聞こえる漏れる微かな吐息と、抗議の声を俺は全て飲み込むように唇を塞いで貪った。
「せん…ぱ…ゃ」
キスの角度を変えると、微かな隙間から俺を呼ぶ財前の声。
シカトして腕を掴んだまま熱く濡れた唇を貪れば、お互い簡単に火がついた。
汗で湿った腕をそっと掴みなおし、ポロの裾を捲り上げる。
程よく引き締まった腹、薄く色づいた乳首が露わになる。
胸元から臍へと滑り落ちる汗を指先で掬い、その汗の筋に沿って指を滑らせれば、財前の体がビクリと震えた。
「あっ」
「汗、指でなぞっただけや」
「っ…そんなんすんなっ」
キッと睨んでくる顔には羞恥と戸惑いの色が滲んでいた。
その顔に煽られてるんやって気づかへんのかコイツ。
「なんや指が不満?ほな…」
「っひ…違っ!汗…んっ」
胸から臍へかけての汗の筋をもう一度なぞる。しかし、今度は指ではなかった。
「しょっぱいな」
「っ!!」
舌でゆっくりとなぞり上げていくと腹筋が震え掴んでた腕がまた微かに震える。
その這わせた舌を今度は乳首に絡ませると頭上から甘い鳴き声が落ちてくる
「んぁっ!や、嫌や…センパっ…あっ…せ」
執拗に舌で乳首を舐ったら息を切らせながら必死に胸を逸らすように身体を捩り始めた。
「そんなにココ舐められるの嫌なん?」
「っ」
「いつもより塩味がきいて…」
その瞬間だった。