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□カナの苦悩?
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カナは練習が始まる直前、少し一人でストレッチをしていた。
「カナせんぱぁ〜い♪」
だきっ
「ぅわわっ何サオリ〜」
カナはサオリにいきなり抱きつかれて倒れそうになった。
「へへへ。抱きついてみたかっただけです♪」
サオリは照れながらもカナにしがみついている。
「もぉ〜…」
サオリの甘えん坊には手をやくなぁ〜と思いつつも顔は緩んでいる。
「はぃはぃ。サオリは可愛いねぇ」
サオリの頭を数回撫でる。
「ん〜…」
サオリは飼い主にあやされる猫のようにカナにゴロゴロしていた。
するといきなり
ドンッ
「ふぎゃっ」
ユウが横からサオリを突き飛ばしカナに飛びついた。
「カナちゃーんユウにも頭なでなでしてぇ〜」
「ぇえ!?年上の人の頭撫でるなんてできませんよ」
「いいからいいから!」
「でも…」
『…やれよ』
ユウはこの世のものとは思えない程低い声でぼそりと言った。
「はっはい!!」
カナは怯えながらもユウを包むように抱き頭を撫でた。