随筆紺碧
□指導室にて
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「あんっ」
艶っぽいシャロンの声が、クララの耳を打った。
反射的に振り返り、扉にくっついてきき耳を立てる。
「や…痛…ぁ…い」
「もう、始めたばかりじゃない。もう少し我慢なさい」
涙声のシャロン。たしなめるような声のミランダ。
クララは頬が赤らむのを感じながらも、その場を動けずにいた。
(い、一体、何をしているの…?)
「あ、いや…せんせ…もっと…やさしく…」
「だめだめ。これくらい揉まないと意味がないのよ」
「そ、そんな…!」
「大丈夫よ。じきに気持ち良くなってくるから」
くすくすと、妖しげなミランダの笑い声が続く。
(な、何をしているの…?ま、まさか!)
クララが想像を巡らす間にも、シャロンの悲鳴に近い泣き声はどんどん大きくなっていく。
そして、それは最高潮に達した。
「先生おねがい、もうやめてぇっ!」