□静寂の時
1ページ/1ページ

遠くで大きな音がする。



続いて、


目も開けていられない程の光。



舞い散る火花。



響き渡る慟哭。



俺もいつ、


その中心に立たされる日が来るか分からない。



嫌でも、


肉を切る感触を覚えてしまう日がいつ来るか…。



そう思うと、


今は平和な方だ。



…静寂。



きっと何かが起こる前触れ。



起こる前のこの短い間の静寂を、


もう少しだけ感じていたい。



…感じさせてほしい。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ