→忍びさん・2
□喜びを。
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一瞬説教かとも思ったが大人二人の苦笑とも取れる困り果てた表情に否定せざるを得なかった。
何があった?
分かる範囲で、と言っても単純なようで複雑な意外性bPの彼奴の事。無駄なんだろうなとは思いながらも
あの顔の原因を突き止めようと思考を巡らせる。
理解出来なくとも彼奴の事は少しでも分かってやりたい。
だから……
「あら、サスケ君。」
「……サクラか。」
「おはよぅ。こんな所で何してるの?」
「いや……。」
思い切り意識を飛ばしていたら、気付けば集合時間間際。
寝坊しちゃった、と珍しくギリギリに現れたサクラと、
取り合えず三人の元へ向かう。
「おはようございまーす。」
「………っス。」
「おはようサクラ、サスケ。」
「おはようさん。」
「あ、おはようサクラちゃんvV…って何でサスケも一緒にいるんだってばよ!!」
軽い挨拶の後、俺達を目にした瞬間いつもの表情へと戻した子供に
自然眉間へと皺を作る。
「ナルト、うるさいわよ!……って何でイルカ先生がここに?」
「いや、ちょっと…な。」
そう言いながら視線はナルトへと運ばれる。
先程の困ったような笑みを再度浮かべ子供へと向ける視線が無性に気になって仕方がない。
それを追って、ゆるりと視線を向ければ…。
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