→ぱられる

□みんな大好き♪シカえもん
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♪額てっかってーかっ
冴っえてピッカッピーカッ

そーれがどっうっしーたっ
ぼくシカえっもっんー♪



俺シカえもん。
こう見えて、自分でも良く解らない構造をしたロボットだ。
そんじょそこらのネコ型ロボットとは訳が違うぜ?
何せ俺ぁアドバイスしかしねぇ人型ロボットだからなぁ。


(出来ねぇクセに偉そうだって?煩ェよ、面倒だろ?何か出来ちゃったら頼られる一方だしな。)


んでそんな訳で俺は今、過去の世界でお噂の『駄目っ子少年』を少しでも救わんがため、
こうやってこの時代に住み着いているわけだが。

いやぁホント、この『駄目っ子少年』の出来の悪さと言ったら…。

一言で表せば『イケてねェ派』だぜ…。

俺も人のこと言えた義理じゃねェがよぉ。
基本的に頭が足りない訳よ、あの『ご主人様』は。
理解するまでが長いっつーか…
まぁ持久力やスタミナばかりは有るもんでスポーツじゃ右に出る者が居ないらしいけど?

何だって?
それなら家庭教師にでも頼めばいいだろうって?俺は必要無いんじゃないかって?

───まぁな。
『その点』だけを見ればそうかもしれねェ。

唯なぁ…
ウチの『ご主人様』はなぁ…

面倒な事に目立つ訳よ、なんせハーフだから。
濃厚な蜂蜜色の金糸に真白な肌。
澄んだ水色の瞳に珊瑚のような口唇と華奢な四肢。

誰もが女と見間違うような容姿をした彼奴は
歴とした男。
さっきから『少年』って言ってるだろ?

コレがまた厄介なんだよ。
何せ黙っていたら美少女、喋ればフェミニスト美少年なんだ。

彼奴、分け隔て無く接する癖があるから男女ともに『勘違い野郎』が増えるわけで。
はっきり言やぁ、『貞操の危機』が多すぎるんだよ…ι

それを面倒ながら頑張って阻止するのが今の俺の仕事。


ったく、何で俺が男の貞操を守ってやらなきゃなんねぇんだよ…とか
初めのウチは思ってたんだがよ。
日常馴れしちまったのか今じゃ俺も必死なわけ。
のんびりしているひまもねェよ…。


え?いや、俺は彼奴の事、そう言った目で見たことは…


──血迷った時はあったが──


…無ェよ?
ホントホント。

何たって理性は強いからな、俺。


ってなわけでさ、
そろそろ彼奴が帰ってくる時間だから俺ぁ帰るぜ。
引き止めちまって悪かったな、忙しいのに。


「うわぁんっシカえもぉ〜んッッ!」


おっと、彼奴がお呼びだ。
又話そうぜ、じゃーな!


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