→ぱられる
□ドキ☆男だらけの水泳授業・(笑)
1ページ/3ページ
「よし、準備体操終わったなー…?」
やる気無さげな
体育教師・アスマの声がプールサイドに木霊する。
○月×日 晴れ。
四時限目・水泳。
ドキ☆男だらけの水泳授業・かっこ、笑。
ひんやりと気持ちの良い水温に
心底安堵する各々。
何故ならば…
ゴテンッ!!
「Σ痛ッ!!」
水で濡れたプールサイドで騒々しい音を立てながらすっ転んだ、
この少年のせい…。
大袈裟すぎるほどのダイナミック転倒の姿に、
水へと浸かりながら見ていたサスケはいつもより深い溜息を吐いた。
(あンの馬鹿…
自分から目立つような行動取りやがって…ッ)
──彼奴は
周りより異常に細くて
白くて、
睫だって長いし
顔だって女顔負けだし?
だから…
だから嫌なんだよ。
今日みたいな授業の日とかな。
忌々しげに周りへ視線を運べば、
そりゃもう…
赤い顔をしている者
鼻血を出しかねない者
見入っている者
このトキメキは何だろうと自問している者
その他多数。
彼らの上昇した躰の熱にはプール内の水が心底救いだろう。
兎にも角にも
(──また好敵手が増える…ッ)
舌打ちと共に
サイドで痛がっている少年の元へ泳いでいった。
「大丈夫かよ、ボケ。」
「……痛い。泣」
「そんな格好で走り回ってるからだ、馬鹿。」
首から下を巻きタオルで覆う、
あのてるてる坊主スタイルで走り回っていたナルト。
プールサイドが前の時間も使用されていたため
濡れて滑りやすくなっているだなんて露知らず。
知っていたとしてもドジなナルトの事、
結果は遅かれ早かれこうなっていただろう、
まぁ早かれの方だったけれども。
とっさに腕が出せない格好なのだから、
必然的にあんなダイナミック転倒になるのは解りきっていた。
──のは別にいい。
自業自得なんだから。
ただ、
問題はここからなのだ。
転んだ拍子にタオルが肌蹴け、
予想通りの柔肌な美脚が覗く。
極めつけは、
擦りむいたのか、痛いと訴えてくる
その顔…
(う゛……ッ/// )
上目遣いに潤んだ瞳で言われ、
サスケは危うく鼻血を零すところだった。
『Σうわぁぁっ
山田、安達、しっかりしろッ?!』