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□限りなく不純な純情で
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例えば、無防備に見上げるあの瞳だ。
飴色のソレを可愛いと思うと同じに溶かしてみたいと思うんだ。時々、無性にね。
やっぱり、俺はどこかおかしいのかな?


例えばね、長い指とかね
器用にギターを弾く指は、すごくかっこよくて、自慢なんだけど、誰にも見せたくないって思うときがあるんだ。

あと、あの唇。
ん?やらしいって…そんなこと言われてもね。あいつのそれは、そんな艶っぽいものじゃないんだよ。
子供みたいに、閉じることを知らなくてね…あんまりうるさいから、塞いでしまいたくなるよ
どうやってて?秘密さ。


あと、あの口とか。
口っていうか、声っていうか、なんかさ…卑怯なくらいいい声だよね。神様って不公平だ!だって、僕もあのくらい男らしい声が良かったもん。
ん?似合わないって!?うううるさいなぁ!!わかってるよ。だから、腹がたつの!
あんまりさぁ、優しい声で他の人呼んでほしくないんだよね。


変かな?
ただ、ほっとけないだけのつもりなんだけど。

変なの?
僕は羨ましいだけだよ?


友情なんて言葉に隠れた、欲に塗れた確かな純情。
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